情報化社会を生きるために ITリテラシーを高めよう

総務省は令和3年度【デジタル活用支援推進事業(高齢者等が身近な場所で身近な人からデジタル活用について学べる講習会等を推進する事業)】を開始しました。社会全体のデジタル化が進められる中、「誰一人取り残さない、人に優しいデジタル化」を進め、高齢者をはじめとした誰もがデジタルを活用できる社会を実現することが重要になっています。

ITリテラシーとは、情報技術(Information Technology)と識字(literacy)を合わせた言葉で、情報を自己の目的に適合するよう適切に理解、解釈し、活用する能力のことです。インターネットが普及した現代、ある一般人がSNSで何気なくつぶやいた一言に世の中が過剰に反応したり、デマが広がったりすることがありますね。しかし、個々人がITリテラシーを持ち、インターネットの危険性と正しい使い方を理解することで、トラブルを避けることができるでしょう。SNS炎上や情報漏えい等トラブルに巻き込まれないよう、3つの用語とその対処方法をご紹介します。

①フィルターバブル

検索エンジン(Google等)が利用者ごとに最適化されたことにより、本人の望む偏った情報ばかりに包まれてしまっている状態の事。自分にとって心地よい情報しか入りにくくなっている。

②サイバーカスケード現象

考えや思想を同じくする人々がインターネット上で強力に結びついた結果、異なる意見を一切排除した閉鎖的で過激なコニュニティを形成する現象の事。例えば「自分が正しい(他社は間違っている)」「自分達の思想が常識(他社は非常識)」など

③エコーチェンバー現象(Echo chamber-反響・残響室

SNSなど閉じた環境の中で意見が偏っていくこと。同じ意見の人だけが話し合っているうちにそれが正しいことだとみんなが信じてしまうことをさします。同調するいけんばかりが増幅され異なる意見がかき消されてしまう。

★こういった現象に陥らないために★

◇物事を一歩引いてみよう

 ●その情報は正しいですか?

 ●誰かが流したフェイクや偏向報道の可能性はないでしょうか?

 ●正しいとして、あなたが短絡的に行動する必要がありますか?

◇常にアンテナを張っていよう

 ●テレビ(各局)・新聞(各紙)・雑誌・ラジオ・インターネットなど情報源を偏らせないことが大切。

 ●SNSなどの投稿は、感情に訴えかけるものよりも、データソースを提示して論理的に伝える人をフォローする

 ●公平性を保てるよう、投稿に対してのコメントにも目を通すとよいでしょう