Excelページ番号「1/5」が「15」と表示されてしまう?ヘッダー・フッターのルール解説

こんにちは。

先日、Excelを受講中の生徒様からこんな質問をいただきました。

「ヘッダー・フッターの設定がわからない。

フッターにページ番号を「1/5」のように表示させたくて、

ページレイアウトビューにして、フッターをクリックして、

「ページ番号」と「総ページ数」のアイコンを続けてクリックしたら、

15』と表示されてしまって。

/』を間に入れたいから、フッターの

&[ページ番号]&[総ページ数]と表示されているところに

&[ページ番号]&"/"&[総ページ数]とか、

&[ページ番号]&/&[総ページ数]

って付け加えてみたけれど、うまくいかなくて。

どうして?『/』は演算子だから『””』で囲めば良いんじゃないの?」

 

そう、数式やセルの書式設定では&で繋いだり、文字列は “” で囲んだりするのがルール。

なぜこれが通用しないのか、疑問に思われるのも当然です。

今回は、ヘッダー・フッターの入力ルールについて解説しますね。

 

【セルとヘッダー・フッターは仕組みが違う】

まず理解しておきたいのは、「ヘッダー・フッターはセルではない」ということです。

セルでは、「&」は文字列をつなぐ記号(文字列連結演算子)です。

仮にどこかのセルに

=A1&"/"&B1

と入力した場合、A1に「1」、B1に「5」と入力されていれば「1/5」と表示されます。(=A1/B1と入力すると割り算[1÷5]の結果が表示されます)

その考え方でいくと、「ページ番号」と「総ページ数」の間に「/」を入れるなら、&"/"&と書きたくなります。

しかし、このルールはヘッダー・フッターには当てはまりません。

 

【ヘッダー・フッターの「&」は特殊な命令の開始記号】

ヘッダー・フッターでは、&[ページ番号]&[総ページ数]は、「ここにページ番号を表示してください」「ここに総ページ数を表示してください」という特殊な命令(フィールド)です。

つまり、そのページ番号「1」と総ページ数「5」をそのまま並べて「15」と表示させる命令となります。

 

【「1/5」と表示する正しい入力方法】

間に「/」を入れたい場合は、

&[ページ番号]/&[総ページ数]

と入力します。

ヘッダー・フッターの世界では、&』で始まらない文字はすべて単なるテキストとして扱われます。

そのため、文字を "" で囲む必要はなく、そのまま入力して大丈夫なのです

 

【ヘッダー・フッターの基本ルール】

ヘッダー・フッターでは、入力できるものは大きく2種類あります。

普通の文字や記号

これは自由に入力できます。

例えば、/ ( ) +  * ! # % などの記号も、そのまま印刷されます。

② Excelが用意した特殊項目(フィールド)

リボンのボタンから挿入できるものです。

例えば、

&[ページ番号]

&[総ページ数]

&[日付]

&[時刻]

&[ファイル名]

&[シート名]

などがあります。

これらは印刷時に自動的に実際の内容へ置き換えられます。

 

【組み合わせれば自由な表現ができる】

例えば、

&[ページ番号]頁 

➝ 3

&[ページ番号]頁(全&[総ページ数]頁)

 3頁(全10頁)

&[ファイル名] - &[シート名]

売上表.xlsx - 4月売上

のように表示できます。

 

【セル参照や関数は使える?】

残念ですが使えません。

例えば、

=A1

=TODAY()

=SUM(A1:A10)

などを入力しても動作しません。

ヘッダー・フッターは数式を計算する場所ではないからです。

 

【セルの値を表示できる?】

例えば、A1セルに入力した「令和8年度」という文字をヘッダーへ表示、などは残念ながらできません。

ヘッダー・フッターが表示できるのは、Excelがあらかじめ用意している情報だけです。

どうしてもヘッダー・フッターへ表示したい場合は、VBA(マクロ)を利用してセルの値を書き込む方法がありますが、その場合もセルの内容とリアルタイムで連動するわけではありません。

 

【フォントや文字サイズは変更できる?】

ヘッダー・フッターの文字列のフォントやフォント色、フォントサイズ等は、セルと同じように、設定したい文字をドラッグで選択し、[ホーム]タブからフォントやサイズを変更できます。

 

【Wordとの違い】

Wordでは、

セル参照はありませんが、ページ番号の開始番号を変更したり、セクションごとにページ番号を振り直したり、といった高度なページ番号設定ができます。

一方、Excelは印刷用の表計算ソフトなので、ヘッダー・フッターはあくまでも「各ページ共通の情報を表示するための場所」という役割になっています。

そのため、セルや数式を扱う機能は備わっていません。

 

【まとめ】

ヘッダー・フッターでつまずく原因の多くは、セルと同じルールで考えてしまうことにあります。

セルでは「&」は文字列をつなぐ記号ですが、ヘッダー・フッターでは「特殊項目(フィールド)の開始記号」というまったく別の意味を持っています。

また、

  • セル参照はできない
  • 関数は使えない
  • 数式も使えない

という点も、セルとの大きな違いです。

ヘッダー・フッターは、

「ページ番号や日付などの部品(フィールド)」と「普通の文字」を組み合わせて印刷情報を作る場所」

と考えると、仕組みが理解しやすくなるでしょう。 

 

ヘッダー・フッターでお困りの際は、スタッフにお気軽にお尋ねくださいね♪