こんにちは。
先日、Excel講座を受講中の生徒様からこんなご質問をいただきました。
「ピボットグラフって1つのデータから色々作れて便利なんだけど、複数のグラフを並べて同じ条件で絞り込みたい時って大変じゃないですか? 例えば4月と5月のデータが表示されているグラフが4つ並んでいたとして、5月だけを表示したい時には、4つのグラフを1つずつ5月に切り替えないといけないでしょ? スライサーも4つ置くと邪魔だし、1つのスライサーで全部のグラフが連動してくれたら良いのに」
1つのスライサーで複数のピボットグラフを連動…できますよ!
Excel基礎・応用のテキストには載っていませんが、とても便利な機能です。
【テーブルのスライサーとピボットのスライサー】
テキストで学んだ「テーブルのスライサー」は、 そのテーブル1つだけを絞り込むためのフィルター です。
一方で、ピボットのスライサーはまったく別の仕組み で動いています。
ピボットスライサーは “集計結果(ピボットテーブル)を切り替えるためのスイッチ” になっており、 同じデータソースから作られた複数のピボットを同時に操作できます。
この違いを知らないと、 「グラフが4つあるからスライサーも4つ必要」と思ってしまいがちですが、 実は 1つのスライサーで全部連動 させることができます。
■ ピボットのスライサーで複数グラフを連動させる条件
•複数のピボットグラフが、同じデータソース(同じピボットキャッシュ)から作成されていること
この条件を満たしていれば、1つのスライサーで複数のピボットグラフを同時に切り替えられます。
■ 設定手順
① 1つ目のピボットグラフを選択 [ピボットグラフ分析]タブ → [スライサーの挿入] をクリックし、表示したい項目(例:月)を選択
② スライサーを選択 [スライサー]タブ → [レポートの接続] をクリック 連動させたいピボットテーブルすべてにチェックを入れる
これで設定完了です。
スライサーで「4月」を選べば、チェックを入れたすべてのグラフが4月のデータに切り替わります。 「5月」だけを選べば5月に、複数選択すれば複数月のデータが表示されます。
■ よくあるミスと対処法
ミス①:スライサーを操作しても切り替わらないグラフがある
原因:レポートの接続でチェック漏れ
→ 連動させたいピボットテーブルにチェックが入っているか確認しましょう
ミス②:レポートの接続に他のピボットテーブルが表示されない
原因:データソースが異なる
→ すべて同じデータテーブルから作り直す必要があります
ミス③:元データに追加したのにグラフに反映されない
原因:ピボットテーブルの更新をしていない
→ [分析]タブ → [データ]グループ → [すべて更新] を実行しましょう
■ まとめ
スライサーは「見えるフィルター」とも呼ばれる便利な機能です。
特に複数のピボットグラフを使う場合は、レポートの接続を利用することで、1つのスライサーからすべてのグラフを連動させることができます。
アンケート集計や売上分析などでグラフが増えてきたら、ぜひスライサーを活用して、スマートなレポート作成に挑戦してみてくださいね♪
