最近多い「AppleGiftカードで金を送れ」サポート詐欺の例です

皆さんこんにちは、京王線 府中駅前のパソコン教室、パソコン市民IT講座 府中駅前教室のインストラクター、岡本です。


皆さんは、パソコンやスマホなど、インターネットに接続できる機器のセキュリティに関して、気をつけていることはありますでしょう?

OSの更新・アプリの更新・ドライバの更新をきちんとすること、セキュリティソフトによるスキャンを定期的にかけること、などはウィルスやマルウェアによる被害を防ぐのにとっても大切です。


ただ、最近被害が拡大しているのは、ウィルスやマルウェア以上に、不安を煽るような広告・メール・サイトから誘導していくような「ネット詐欺」だったりします。

そこで今回は、最近頻発しているネット詐欺の典型的な手口を、ご紹介しますね。


①パソコンで何かの情報を探していたり動画を見ていたりして、「5件のエラーを修復します」とか「こちらで動画を開く・ダウンロード」とか「パソコンが遅くなっています、改善するには」みたいな悪質な広告(多くの場合、過度に不安を煽って騙して行動させようとする広告)をクリックしてしまい、より不安を煽るようなページに誘導(サイトが改竄されていると、勝手に誘導されることもあります)。


②誘導された先のページでは、次々にウィンドウが開いてエラーを出たり大音量で警告音を鳴ったりしつた、画面には「トロイに感染しました、修復するには5分以内にこちらのサポートに電話をしてください」などの文字とともに、マイクロソフトやセキュリティソフト会社の名前を偽った050から始まる電話番号(050はIP電話なので簡単に番号を取得でき、追跡が困難なので犯罪などにも使われやすい)が表示されており、電話をすると日本語のカタコトな人につながったりします。

この画面は正しくない情報で危険性をうたってきているだけなので、実際にトロイに感染していたり修復が必要だったりする訳ではありません。

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③日本語のカタコトな人に遠隔操作での修復を提案され、指示に従って誘導された画面で、電話を通じて伝えられた番号を入力すると遠隔操作されてしまって、ホントに悪質なソフトを入れられてしまうことも。

修復のためのサポート契約を持ちかけられ、4年間で3万円・8年間で4万円・永年継続で8万円などの料金を提示され(警察のお話では、10万円というケースもあり)、取引の履歴が追いやすいクレジットカードでの支払いや銀行振込での支払いではなく、AppleGiftカードなどでの支払いを指定されるケースが増えています。

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こういった詐欺への対策として大切なことは、手口を知っておくこと・日頃から必要十分なセキュリティ対策をしておくことなどですが、それでも何かの拍子に悪質な広告サイトに誘導されてしまうことがあります。

そんな時は、迷わずパソコンの画面を閉じて・・、それでも警告音が止まなかったりするなら電源長押しで強制終了して頂いて、当教室までご相談くださいませ。

必要な対応をしっかりとさせて頂き、今後気を付けるべき点などもご案内させて頂きます!