こんにちは。
Excel2021・365で登場したFILTER関数、とっても便利ですよね。
今までのフィルター機能と同じことを関数で行うだけのものですが、元データをそのままにして条件を設定した抽出結果を新たに表示できるので、並べて比較したい時や、条件ごとの結果を複数シートで独立した表として閲覧したい時などに使えます。
ひとつのセルに関数を入れるだけで複数のセルに結果が表示されるのもすごいところ。
今までのExcelの常識を覆してくれる画期的な関数ですが、先日ちょっと不便に感じたことがありました。
「テーブルスタイル」が設定できない…
Excelのテーブルでは、「テーブルデザイン」タブのテーブルスタイルをクリックすれば一瞬でカラーの縞模様の見やすい表に変身し、行を増やしても自動で行に色がついてくれます。
が、FILTER関数で抽出結果を示した表は、当たり前なのですがテーブルではないので真っ白。
データが多いと少し見づらく感じてしまいます。
手動で範囲選択して塗りつぶせば良いのですが、元データの行が増えた時には付け足し、減った時には消さなければなりません。
複数人で共有するデータだからいちいち変更していられない、という場合は条件付き書式を設定してしまいましょう。
データが入っている範囲に自動で縞模様の色をつける方法をご紹介します。

手順は以下のとおりです。
①FILTER関数を入力したセル(左上端行)から関数の表示範囲を選択。列はデータが入っているところまで、行は抽出結果が多かった場合を考えて多めに設定。図では100行くらいに設定しています。
②ホームタブ→条件付き書式→新しいルール→「数式を使用して書式設定するセルを決定」、
=AND(NOT(ISBLANK($A4)),MOD(ROW(),2)=1
と入力し「書式」をクリック、塗りつぶしタブから塗りつぶしたい色を選択して「OK」
これでデータの入っている奇数行のセルを塗りつぶすことができます。
③偶数行を違う色で塗りつぶしたい場合は、先ほどと同じ手順で、新しいルール→「数式を使用して…」のボックスに
=AND(NOT(ISBLANK($A4)),MOD(ROW(),2)=0
と入力し、「書式」の塗りつぶしタブからお好きな色を選択して「OK」。
これで、データのある偶数行と奇数行に塗りつぶしの色を設定できました。
(この式の「$44」とは、データを入力したセル(表のデータの左上端セル)を指します)
また、塗りつぶしだけでなく罫線やフォントの色も変更したい場合はそれぞれのタブをクリックして設定してください。
この条件付き書式の式は、FILTER関数の結果だけでなく、テーブルにしていない表の範囲の設定にも使えます。
良かったら試してみてくださいね!